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白銀 桜

Author:白銀 桜
万華鏡、うつくしいかたちをみるもの。
映るものを、言葉に変えて。

日常、PSO2/PSUでのRP、創作など。

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【PSU】猟犬たちの夜 前編【RP-Replay/長文】
1発の銃声が響き渡る。
ふらつく足を引きずるようにして、銃を片手にゆっくりと歩み寄るその姿に、その場の全員が絶句した。
「……シーア、ちゃん」
かすれた声で、桜が呟く。病院をそのまま抜け出して来たらしき、真っ白な服が、深紅に染まり始めたこの場にはそぐわない。
斬りつけるような鋭い瞳を自分が撃った男に向けて、シーアは呟く。
「……ふざけんなよ。アンタみたいのがいるのがさぁ……超、ムカつくんだよね」
そして、その男の横で抜け殻のように座り込んだキャストの女性に、シーアはゆっくりと歩み寄った。


話は数週間前に遡る。女性キャスト・めにゅが何者かによってさらわれ、それと前後するようにTSS隊の1人・シーアが襲撃を受けて重傷を負った。
激昂した関係者たちは直ちに事の黒幕を暴くため、奔走する。
??そして、その日はやってきた。
「喉笛を食いちぎるしに行くぞ。猟犬ども」
テンガロンハットのつばを手にした銃で軽く上げ、ジーンが言う。しかし、ふと傍らにいる桜を見やり、呟いた。
「……1人犬違うか」
「…………」
「……猫じゃないのです!」
「いや、猫とも言ってないですよ」
「……うく」
風真がやんわりとツッコミを入れる。その手は手早く、恐らく仕込んであるであろう武器の確認を進めている。桜も何処かしょんぼりとした表情ながらも、手持ちのロドウを確かめていく。1人、少し離れた所に立つ義助は、手にした大剣の鍔に手をやった。
「ゲート開放……駆けろ!」
「はいっ」
「はいな」
「…………」
全員が一気に駆け出す。行く手に現れるのは、タンゼ地方によく見られる原生生物と、教団が扱うマシナリーの群れである。
ジーンの手にしたアルブ・バイソが、次々と轟音を響かせる。それと同時に、大剣が風を斬り裂いて振り下ろされた。素早くマシナリーの間を駆け抜けながら振り下ろされるデイバサシが、その間を羽根の残像で埋めてゆく。その3人の背を追うように、支援のためのテクニックが放たれる。
??数分とかからず、その場が鎮圧される。ジーンは辺りを見渡し、呟く。
「ふむ……コブラの言うするとおり、奴の手下は殆ど居るしない、か。マシーナリーと原生生物だけか……」
「うむ……」
油断なく目を周囲に向けながら、風真が相槌を打つ。微かな機械音がして、義助の持つトランサーから女性の声が響く。
『小悪党が無理に蛇という強烈な猛者を雇うにはそれ相応の代償が必要だったという事です』
「ですね」
「ああいう手合いの奴を手なずけるするのは土台無理な話だ。……奴に勝つしない限りはな」
ジーンはそう呟くと、一同を促した。


巨大なマシナリーが、大剣の一撃で真っ二つになって崩れ落ちる。斬り捨てた当人である義助は涼しげな顔のまま、剣を鞘に収める。残骸を丁寧に壊して回るジーンの前に、鈍い破壊音と共に小太りの男が転がり落ちた。
「……ぐがっ」
「……みゅ?」
「む?」
少し離れた所にいた桜と風真が振り返る。どうやら巨大マシナリーを操っていたらしきその男は、ぐったりと床に伸びてしまっている。
「さて、と……どうする、か。生かすしたところで、いまさら有益な情報を持つしてるとも思えんが」
ぎろり、と鋭い目を男に据え、ジーンは呟く。風真と桜も男の方へ近づき、首を捻る。
「……ふむ。聞くだけ聞いてからでも、遅くはないでしょうけどね……」
「……その辺はさっぱり、なのです」
「ま、そうだな」
「……ケラスィア」
そこまで黙っていた義助が、口を開く。そして、男の方に目をちらりと動かした。桜はその微かな合図を受け、恐る恐る男に近付く。
「あの、もしもしー?」
「…………」
「あのー……?」
「……ぐ、」
「みゅ、気がついたです?」
「あ……起きた」
「こういうのはこうやって起こすするんだ」
そーっと起こそうとする桜に苛立ったのか、ジーンは言うなり桜を押しのけて男の額に爪先を叩き込む。しかし、寸前に気付いたらしい男には起き抜けのダメージになってしまったらしい。額を押さえて転がりながら、男は悲鳴を上げる。
「な、なん……ごふぅ!?」
「なんだ……起きるしやがったか」
「蹴っておいて何それ!? 思いっきりデコ蹴っておいて何だそれは! このジム・ジアンカーナ様……ひぃっ」
気付いて早々に喚きたてる男の額に、ジーンが銃を押し当てる。痛がる様子に心配したのか、桜が杖を取り出そうとするが、それをやんわりと風真が押しとどめる。
「いや……その必要はないでしょう」
「一応聞くする。今の屋敷の警備は……」
言いかけたジーンの目が鋭くなる。銃を退け、男の顔を覗き込んだジーンは、鼻をひくつかせた。
「みゅ……?」
「お前。影武者だな」
「……分かるんですか?」
「な、何ィ、本人を目の前にして下手な冗談を……」
男の様子が明らかに一変する。風真は肩を竦め、男に言う。
「まぁ……本人をみたわけではないので、信用できませんしね」
「何度いやぁ分かるんだテメーは、」
「ジムさんー? これ以上痛いの、嫌じゃないです? お好きなのでしたら止めは……みゅ?」
桜が説得を試みようとするのを手で留め、義助が大剣の鞘に手をかけたまま前に一歩、踏み出した。無表情なまま、義助は大剣を抜いて無造作に振り下ろす。男の絶叫が、それに続いた。
「ぎゃああああああ!!! み、耳が! 耳がァァァァァ!!」
「早く言った方がいいですよ」
「痛がるしてちゃ、聞くすることも出来んからな」
「……本当のこと、教えてくださいね? ギレスタは、何度でも使うのですよ?」
義助は再び、無造作に剣を振りかぶる。その様子に慌てた男は、後ずさりながら喚きたてる。
「話すって誓う! だから何とかしてくれよぉぉぉぉ」
「……ふむ」
「……だ、そうなのです」
「じゃ、話すしてもらおうか」
「分かった……分かったよ。あんた等、あの娘を探してんだろ……」
「そうだ。言え」
再び男のこめかみに銃を突きつけ、ジーンが言う。念のためなのか、白い光をまとう魔導具を肩の辺りに浮かべた桜がじっと男を見つめる。男は引き攣った顔のまま、がくがくと首を縦に振り続ける。
「本当のジム様と娘が奥にいるはずだよ……俺ぁ、時間稼ぎをしろって頼まれただけだぁ……。考えてもみろよ!? 仮にもボスがこんなあっさりとやられにくるかよぉ!?」
「……ジーンさん」
「急いだ方がいいですね……」
桜は立ち上がったジーンを見上げる。風真は呟きながら、懐から長い針を取り出した。ジーンはその動きに気付き、低く呟く。
「ま、聞き出すするしたし……楽にするしてやるか」
「ま、ま、待て!」
「??ですね」
言うなり、風真の手が翻る。手にした針は、狙いを外すこともなく男の頭を刺し貫いた。そのまま引き倒すように手を離し、風真は冷静な目を男から外す。
「大分時間をとられましたね……」
「こんな三下に時間をとられるするとはな……急ぐしよう」
「まぁ……これの処理は後の連中がやってくれますよ」
風真が軽く微笑みながら言う。桜は男から目をそむけ、義助を振り返る。義助は周囲に目も向けず、大剣を鞘に収めた。ジーンは忌々しげに男を見下ろし、銃をしまう。風真は周囲を見回し、一点に視線を定める。
「さてと……この先ですか」
「……急ぐするぞ」
ジーンの声に、全員が走り出した。

...to be continued...



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2008.08.07(Thu) | RP-Replay | cm(2) |

この記事へのコメント
17.
これは随分前のお話ですな。一応身内よりの外野で話を一端を見てましたが。
続きを楽しみにしてますよ?。
「み」 | 2008.08.07 19:58 | edit
18.
「み」さま>これだけ長い時間かけてまだ前編かと!orz
私も大して絡めなかった話なのですが、もう少しお付き合いくださいませね。
双月 杳 | 2008.08.09 00:27 | edit
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