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白銀 桜

Author:白銀 桜
万華鏡、うつくしいかたちをみるもの。
映るものを、言葉に変えて。

日常、PSO2/PSUでのRP、創作など。

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+吸血鬼創作者様へ20の御題+ 01.新月
月のない夜は、酷く淋しくて仕方なかった。



自分がとても孤独に思えてしまうから。
せめて月だけでも味方でいて欲しかった。それがどれほどの我侭でも。
独りでいることに慣れることが出来ない自分の弱さを、どう詰ればいいのだろう。
沢山の犠牲の上にしか成り立てない自分をこれほどに恨めしく思うのは、何度目だろう。
所詮、自分は相容れない異界の住人なのだから。
そう思うことで自分を納得させようにも、人として生きてしまった時間は余りに愛しすぎた。
人の温もりは未だに、僕をこの世界に縛り付けていた。

「……何、考えてるの?」
声に振り返ると、その温もりを知らぬうちに分け与えてくれている人が立っていた。
僕は何事もなかったように微笑む。
仮令この世から月がなくなったとしても、この人が側にいてくれるなら、僕はもう何も望まないだろう。
「月を……想っていたんですよ」
そう言うと、その人は微かに苦笑した。きっとロマンチストだとか、いろいろと言いたいことがあるのだろう。
けれど、何も言わずにその人は僕の隣に立つ。
そして月の無い宙を見上げると、呟いた。
「誰かの眸の色と、一緒」
驚いてその人を見ると、照れた様子のその人は僕から目を逸らしていた。

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2004.11.13(Sat) | 吸血鬼創作者様に20のお題 | cm(0) |

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