access
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
プロフィール

白銀 桜

Author:白銀 桜
万華鏡、うつくしいかたちをみるもの。
映るものを、言葉に変えて。

日常、PSO2/PSUでのRP、創作など。

検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--(--) | スポンサー広告 |

【PSO2/RP】Vase  1.彼と、彼女たちと。
 ……押し殺す声が聞こえる。静まり返った部屋の向こうから、小さく。堪えきれなかったらしい微かな嗚咽に、軽く首を横に振った。
 ルームシェアをしている同居人たちがそれぞれの事情を抱えていることは知っている。詳しく聞かなくても、僅かに翳る表情に、察知できることがある。1人はコールドスリープ中、その方が多分諸々考えた時に安全だろうっていう判断でもあったけども。けれど、もう1人の姐さんはコールドスリープするはずの予定を変えて、毎日忙しそうにしていた。……忙しくしてたのかも、しれない。
 2年前にソーンを発った、オレも顔馴染みの兄さんから、全く連絡が来なくなって随分経った。傍から見ても判った、ゆっくりと縮まっていった距離をまた突き放すように、毎日は過ぎていく。厳重なメディカルチェックを毎月義務付けられて、大した自由が利かない中、アークスとしても孤児院の助っ人としてもあちこちで動きながら、それでも姐さんは笑みを絶やそうとはしなかった。
「……こーゆー人から、崩れちまうんだろうな」
 できるだけ物音を立てずに、コーヒーを淹れる。持ち主のいない部屋を横切って、閉じたドアをノックする。ドアの向こうで、慌てる気配がした。
スポンサーサイト

2017.05.22(Mon) | 『新世界への切り札』 | cm(0) |

/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。