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白銀 桜

Author:白銀 桜
万華鏡、うつくしいかたちをみるもの。
映るものを、言葉に変えて。

日常、PSO2/PSUでのRP、創作など。

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ファンタジースキーさんに100のお題…007.森の木霊
 深い霧の中に足を踏み入れた。静まり返る森の奥で、動くことで空気が流れていくのを自覚する。手を伸ばす先ですら白く霞むほどの霧の中で、小さく息をついた。
「……何処に居るの?」
声は思ったよりも大きく響いた。


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2009.02.21(Sat) | ファンタジースキーさんに100のお題 | cm(0) |

ファンタジースキーさんに100のお題…006.喧嘩
「……何度言わせるのよ!」
「だからそれについては今言っただろうが! 聞いてんのか!」
「あー、そう! んじゃあ勝手にすればいいでしょ!!」
「るせぇ! 放っとけよ!」
 景気よく聞こえてきた怒号の後、その部屋の扉が勢いよく開く。出てきた亜麻色の髪の女性は、こちらを見ると少し罰の悪そうな顔になった。
「……えーと」
「……茶でも、飲むか」
 そう声をかけると、彼女の肩の力が少し抜けたようだった。



2006.04.06(Thu) | ファンタジースキーさんに100のお題 | cm(0) |

ファンタジースキーさんに100のお題…005.交易都市
 時計が鳴る前に、目を覚ます。ベッドに起き上がり、朝陽が昇ろうとするその瞬間を窓から眺める。最初の太陽の光を浴びて、ゆっくりと大きく伸びをする。この瞬間が、たまらなく好きだ。
 身支度を整えて、店先に立つ。小さな小さな雑貨屋、これが私の城だ。他の新しい店に比べたら、そりゃああちこちガタが来てそうな店構えではあるけれど……塵ひとつなく掃除して磨き上げた樫の床や、年代物とはいえ未だ現役な店の道具類は、一級品だと自負している。
 さぁ、今日も頑張らなくてはいけない。私は店のドアを大きく開いた。



2005.06.08(Wed) | ファンタジースキーさんに100のお題 | cm(0) |

ファンタジースキーさんに100のお題…004.大神殿
 ……毎度のことながら、ここに来ると背筋が伸びる。伸びる、というよりも伸ばさずにいられない雰囲気がここにはある、そう思う。
 真新しい衣裳が、どうも身体に馴染まない。やっぱり今まで着ていたのにすればよかったんだろうか。でも、母さんがあちこち皹きれた手で差し出した衣裳を拒むことが出来なかった。母さんがひとり、身を粉にして稼いだお金が、この一着の、白絹の衣裳に化けたのを知っていたから。どんなに貧しくとも、絶対にこの衣裳だけは着せたかったのだと母さんが笑った時、涙が零れそうになった。けれど、泣かなかった。泣けなかった。母さんが笑うから、私も笑わなきゃいけないと、涙を心の隅で凍りつかせた。そして、笑って家を出た。母さんをひとり、残して。
 今、本当に自分の持ち物だといえるのは、この衣裳と自分の身体だけだった。



2005.03.08(Tue) | ファンタジースキーさんに100のお題 | cm(0) |

ファンタジースキーさんに100のお題…003.天界
 そこは、ただ白が広がっていて。
 息も絶え絶えに辿り着いた俺は、ただ呆然と立ち尽くした。
 冷たさも、温もりも、音も、色も、距離も、時間も、何もかもを失った白。それは、きっと、何者にも穢されない色なんだろう。……けれど。
 俺の求めていたモノは、こんなものじゃないはずだった。



2004.11.28(Sun) | ファンタジースキーさんに100のお題 | cm(0) |

ファンタジースキーさんに100のお題…002.囚われた娘
「……わが名の下に、盟約を結ぶ」
 言葉の重みを、痛いほどに感じる。



2004.11.28(Sun) | ファンタジースキーさんに100のお題 | cm(0) |

ファンタジースキーさんに100のお題…001.砂の城
 さらさら、さらら。
 指の間を、音にならない微かな響きが滑り落ちていく。耳をくすぐるその響きは、とても寂しい。
 さらさら、さらら。



2004.11.28(Sun) | ファンタジースキーさんに100のお題 | cm(0) |

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